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◇茨城町消防本部◇(茨城)

 

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茨城町は、茨城県のほぼ中央に位置し、県都水戸市の南に隣接する、豊かな自然に恵まれた都市近郊の田園都市である。町域は、東西一七km、南北一四km、面積二一一・六三km2で、町の中央部を三本の川が流れ、東端に位置する涸沼(ひぬま)に注いでいる。淡水と海水が混じり合った汽水湖の洞沼は、豊富な魚種を誇る釣りの名所となっており、「涸沼自然公園」から望む景観にはため息がもれる。
町の至る所には、多くの文化財が点在し、一四〇〇年前のささやきが聞こえてきそうな小幡北山埴輪製作遺跡(国指定史跡)、円福寺木造阿弥陀如来座像(国指定重要文化財)など、悠久の時間(とき)の流れに確かな足跡を残し歴史が刻まれている。
当町は、自然との調和と産業の活性化を図りながら「豊かな自然、創造と活力のある町”いばらき”」をキャッチフレーズに、全国的に有名なメロンの生産をはじめとした多角的な事業を推進している。
消防本部は、昭和四七年一〇月発足、一本部一署、四四名の職員が五分団、二七〇名の消防団員とともに人口約三六、〇〇〇人の地域防災の任に当たっている。

 

♪町の発展を見据えた組織の整備
発展する”いばらき”を象徴するように、現在、大きな事業が進められている。北関東自動車道の建設は、その最たるもので、二箇所のインターチェンジの建設が既に着工している。また、これに付随して、二つの大規模な工業団地の開発もはじまっている。更に東関東自動車道水戸線の基本計画が決定し、都市形態の変化と交通量・人口の増加に伴い、予想される災害に対応すべく、化学車と救助工作章の導入を予定している。
一方、二人目となる救急救命士を養成するため、現在、一名を北九州市の研修所に派遣しており、平成九年度までには三名の人員を確保すべく準備している。

 

♪消防団と自衛消防組識
消防団は、関根団長以下二七〇名が、通常の火災はもちろん、水防活動等に活躍している。上田消防長、中村消防署長とも口を揃えて「消防団とは、常日頃からコミュニケーションを大切にしており、現場での協力体制は万全である。」と言う。しかし、団員の七〇、八○%をサラリーマンが占めており、平日における昼間の災害対応体制を確保するため、自衛消防組織の育成に努め、現在、区単位に四八の組織が結成され、大きな力となっている。

 

♪組織の活性化を目指して!
当本部では、組織の活性化の一環として可部局との人事交流を行っている。また、消防長の「何にでもトライすることが大切」という方針に基づき、県下の消防本部対抗の駅伝・野球大会等に毎年参加している。全国的には消防職員意見発表をはじめ、今年、職員が手作りで新設した消防訓練塔を契機に、引揚救助・ほふく救出など団体種目での消防救助技術大会への参加を目指している。この他、人材の育成を目標に、各種研修への積極的な参加を実施しており、来年度は消防大学校に研修生を、更に平成一〇年からは、当町にある茨城県消防学校へ教官として職員の派遣を予定している。

 

♪「見識」と「和」が基本
上田消防長は、「小規模な本部の職員は、オールマイティーでなければならない。そして、”目配り・気配り”が何事にも大事であり、「和」を大切に地域に密着した”住民から信頼され、頼りにされる消防”でありたい。」と語られた。こうした姿勢が、住民に親しみのある消防の印象を与えるのか、園児や小・中学生の来訪が後を立たない。まさに、「和」が生み出した賜物であろう。
(丸山英年)

 

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